8月度.png件の求評会での意見を土台に、紅茶の方針が決定。紅茶ありきの考え方をやめ、名称は「狭山かおり茜(あかね)」としました。 

狭山かおり茜シール.jpg「紅茶」の文字は表示するものの、あくまでも狭山で生まれた煎茶品種「さやまかおり」のバリエーションのひとつという位置づけです。品種も製茶機械も煎茶のために開発されたものを用い(酸化)発酵という考え方を付加した製品。
と言ったらカッコつけ過ぎでしょうか。

さすが紅茶専用に開発された茶袋は色が美しい。


実際再製も煎茶用の道具と機械をそのまま使用しているし、火入れ方法も煎茶とほとんど変えずに行いました。そのためでしょうか、水色はやや黄色味がかった印象。口に含めば角のとれた渋みにおだやかな甘みが広がります。紅茶のかおりの奥に「火入れ香」が感じられるので、香気については好き嫌いがはっきりするかもしれません。 
個人的には紅茶の薬くさい(?) 刺激がやわらぎ、好ましいのだけれど。
狭山かおり茜抽出.jpg                         
 午前8時すぎ撮影 4gの茶葉を150ml.の熱湯を用い60秒で浸出


この和やかさは朝茶や午後ティーとしてではなく、午前中に嗜むにふさわしい風情かもしれません。

                   狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎