三月中旬より、一気に春めいてきました。気温の上昇と適度なお湿り。遅れていた梅と重なって桜も満開です。昨日は街路樹のけやきの芽吹きに気がつきました。駆け足で春が近づいているようです。
今年は彗星の当たり年だそうな。現在 日没後の夕空には『パンスターズ彗星』が観測でき、北半球では久方振りの肉眼彗星ということで話題になっています。先日 三日月と同方向に観られたので撮影してきました。光度は2等級ながら、薄明の残る夕空ゆえ
肉眼では全く確認できず。思っていたより彗星の高度が低く、双眼鏡の視野に捉えることもかなわず。写真には、最初に撮ったこの1コマ目にのみ、その淡い光芒がとらえられていました。今後 明け方の東天での観測条件が好転するので、またの機会を持ちたいものです。どうしても
生で観たい。天体に限らず、何事においても ”Live” は最高です。
撮影:平成25年3月14日 午後6 時35分 於 日高市
注文していた丸篩ができあがりました。今年の初め頃 狭山市の金網屋さんに依頼したところ、「ふるい」の製作は昨年でやめたと言われ、がっかりしながらも必要な号数と枚数を伝えました。すると先日連絡を受け、「他からも依頼があったので作らせてもらった」との事。喜び勇んで取りに行ってまいりました。 今年は新茶が早そうだし、最高のタイミングで納品いただきました。
調べてみたら、前回製作してもらったのは平成14年で11年振りでした。仕上工程では総合機を使用するので、丸篩の出番はそれほど多くはありません。主要な使用目的の一つはロットの小さい手摘み茶の仕上。次は出物の処理、特に「頭」の整形。そして「粉」の分別etc. 通常の使用頻度は さほど高くないものの、時間の経過とともに 金具が緩んだり、枠が割れたり、網が破れたりと十年単位の期間には徐々に傷んでくるものです。
今回お願いしたのは使用頻度の高い11号・12号・16号の3種類と網目の粗い3号・4号の小型篩2種類で合計5枚。前者の3枚は主に手摘み茶仕上げ用として、小型篩の2枚は釜炒り茶仕上げ用として使用する予定。特に3号篩はいままで使った事のない号数。釜炒り茶の場合、なるべく茶葉の形状を崩したくない。それでも葉と茎を分離したいので長いものは切断したい。そのため、なるべく大きめの網で廻したい。昨年までは4号篩を使用していました。新たな3号篩はどのような使い勝手でしょうか。
時間の経過と共に日に焼け、色が濃くなり、茶渋に染められ、木目が鮮やかに浮き出た「ふるい」には愛着があるけれども、真っさらな道具は下ろす楽しみと、使い心地に対する期待があり 魅力的です。
狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎