4月度.png今年も梅と桜が同時に楽しめました。木々の新芽も一気に芽吹き、春が大急ぎで駆け抜けつつあります。先週末、高麗郷 巾着田では恒例の『菜の花まつり』が開催されました。nanohana3.jpg昨年は桜と菜の花が重なったイベントでした。春の進行がハイペースな今年は、両方とも散ってしまうのでは ?・・・ との懸念も杞憂に終わり、菜の花畑は満開。黄一色の世界をミニSLが走り、イベントステージも大勢の観客を集め、終日 全開模様でした。花散らしの冷たい雨に降られた前年から一転、今回は土・日曜日とも絶好の行楽日和。多くの来場者で賑わい、華やかな週末でした。遠方に目をやると、高麗郷のシンボル日和田山が やわらかなnanohana2.jpg新芽で覆われています。ひと口に新芽といっても、淡い色から濃い色まで、または褐色から鮮やかな緑色まで、とてもバラエティーに富んだ様子で輝いています。いつもの春より色彩豊かで、一際まぶしく感じます。

 

 

春爛漫の最中、『高林謙三翁を顕彰する会』が中心となって進めている銅像建立もゴール間近。日高市 生涯学習センターのロータリーには、銅像の台座が完成。コンクリートの基礎が真新しい御影石で覆われ、陽光にきらめきながら、周りの景色を写しこんでいます。ところで御影石にも様々な種類があり、色番号により管理されているそうです。kensho.jpg今回 台座に使用されたのは赤みの弱い、モノトーンに近い印象。銅像を制作した彫刻家 田畑功先生が指定されたものだけに、銅像本体との調和は抜群に思われます。後は主である銅像の到着を待つだけ。除幕式が待ち遠しいこと。

 

 

種子島から始まった平成25年度の新茶前線は北上を続け、現在静岡県にまで到着。昭和の世、狭山では「桜の早い年は茶が遅い」との伝承がありました。桜の開花が早い時は 寒の戻りで霜の影響を受けやすい、という事でしょうか。茶畑に防霜ファンが普及した今日、「桜の半分 茶は早い」と言う人もいます。shinme.jpg


急ぎ足の春につられ、狭山では新芽の成長も急ピッチ。今のところ昨年より十日間ほど早いとの情報があります。白髭の野木園はそれ以上のペースでしょうか。はさみ台茶園よりも明らかに進捗が顕著なようです。近年では希に見るほど遅かった昨年より、二週間くらい早いかもしれません。このままの調子で進むとは思えないものの、四月中に手摘みが始まるのは、まず間違いないでしょう。 

 

久し振りに四月の茶にお目に掛かれるかもしれません。


 

                  狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎