4月29日は「昭和の日」。例年であれば狭山市の新茶祭り『狭山新茶と花いっぱいまつり』開催日。今年は5月3日開催予定です。過去を振り返ると、突風や雷雨で難儀したことがあるものの、雨天中止の記憶がない。「みどりの日」は晴れの特異日なのでしょうか。今年も初夏の好天に恵まれ、夏日の一日でした。今月中旬になって、やっと巡ってきた本格的な春。広葉樹は一気に芽吹き、「山笑う季節」の到来です。
白髭野木園の東側には「やま」があり、茶樹を冷気と強烈な日差しから護ってくれる、ありがたい雑木林です。見上げれば、こちらも新茶期の訪れに合わせるように若葉が繁り、初夏の風情を醸し出しています。間もなく、摘み娘の声に混じって、若いウグイスの
つたない鳴き声が響くことでしょう。
長く、厳しい寒さに耐えた抜いた狭山の茶園。3月は冬さながらの気候。4月になっても気温上昇の遅い今年の春。それでも例年にない充分なお湿りにより、萌芽からは一瀉千里。手摘み専用茶園である野木園は、すでに昨年の状況に追いつきました。
4月18日 午前8時40分
4月下旬になると、降雨の後に夏日が訪れるというパターンが続きました。
4月24日午前8時20分
夏 日
雨の翌朝
親葉に残った雨粒がまぶしい
一芯一葉
4月29日午前8時10分
夏 日
わずか一日でも
その変化を感じとることができる
一芯三葉 目前
白髭 野木園は新芽の生長が順調です。昨年の初摘みは5月5日でした。このまま推移してくれれば、昨年より早く茶摘みにとりかかれそう。問題は当日の天候です。萎凋香のことを考慮すれば、気温の高い日を選びたいところ。好天がめぐってくれば良いのだけれど。連休中ずっと晴れということはありえないので・・・。
狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎