6月度.png明日は夏至。残念ながら 梅雨最中の武蔵野では、一年中で一番長い昼間を実感する機会はめったにありません。空梅雨ではないものの、数日間連続で降り続くことが希な昨今の空模様。今年は遅い夕暮れを楽しむ、そんな梅雨晴れの一日があるかもしれません。
駐車場の花壇脇に古い紫陽花の樹が一本残されています。今流行の華やかな品種とは異なり、ありふれた地味なたたずまい。道行く人の目に留まることも少ないようです。ajisai.jpgそれでも青・紫・ピンク・黄・緑と様々な色の花を咲かせ、雨にぬれた姿はなかなかのもの。しっとりと落ち着いた雰囲気で、梅雨景色に ささやかな潤いを添えています。

日高市の高麗郷にブルーベリー畑を拓いて5年、ついにブルーベリーティーが完成しました。一番茶の終了を待って、6月中旬 手摘みしたブルーベリーリーフを島田貴庸君に製茶依頼。蒸し製ブルーベリーティーの誕生です。アントシアニンを多く含み、脚光を浴びているブルーベリー。その中でもラビットアイブルーベリーの葉には「実」以上に、画期的な健康機能性があることが明らかになってきました。

現在健康食品等で出回っているのは乾燥・粉砕しただけのものが多いようです。そこで昨年製茶機械を活用し、蒸し・揉み・乾燥を全て施したものを試作したところ、抽出液の濃度・味・香気全ての官能項目で好結果が得られました。なんといっても、飲料としての鮮度が全く違う。そこで今年は60kg ほどの手摘みリーフから、約15kg のブルーベリーティーを製茶。本邦初登場 ・・・(?)   蒸し製のブルーベリーティーは極めて珍しいものと思われます。bbt1.jpg

高圧蒸気による「蒸し」の合理的な殺青能力、4工程に及ぶ揉み分け技術の威力。日本茶で培われた技術力は茶葉に限らず、絶大な効果をもたらします。

                  狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎