春 四月、新年度の始まり。遅れていた桜が咲き始めたと思ったら、一気に満開。新学期に間に合いました。気まぐれな春の天気に翻弄され、雨と強い風に打たれ、樹下は花びらの絨毯のよう。桜を見ていると、「花の命は短くて・・・」という表現に納得。それでも菜の花はまだ見頃が続いており、今週末に予定されている『巾着田菜の花まつり』は黄色い景色と春の陽射しが楽しめそうです。先日青梅の友人に御岳駅近辺を案内してもらいました。小澤酒造、ままごとや、河合玉堂美術館、かんざし美術館、春只中の青梅路は見所満載。多摩川は山間の上流域にもかかわらず、川幅が広く水量が豊富。川沿いの景観も美しい。ちょうど桜が満開でした。
先月下旬、朝日新聞より依頼があり『琥白』の取材を受けたところ、四月七日付け地方版に掲載されました。こんなにスペースを割いてもらって良いのかな ? ・・・と思うくらいの扱いで、嬉しいやら 恥ずかしいやら。それでも 自らが手を掛けた狭山茶を取り上げてもらえるのは、有難い事に違いありません。さらに、日頃より萎凋香についてご教授を願っている 京都大学名誉教授 坂田完三先生より「嬉しいニュースを見ました」というメールをいただきました。感激です。
『巾着田菜の花まつり』と平行して行う『高麗郷古民家のお茶会』用に『琥白platinum』の再製を行いました。この野木園手摘みの微醗酵茶はまだ正式には販売前。もっぱら各種イベントでの試飲用として提供するのみです。前回は年末に参加した『狭山茶祭り-カラフル彩の国』開催時でした。何と言っても生産量が少ない。何せ3釜分しか製造していないのだから。釜炒り製法でも、はさみ摘み製とは一線を画する内質の差を感じます。萎凋香は純度が高く、雑味とは無縁の味。水色は淡く、あわく、琥珀色というより黄金色に近いでしょうか。
仕上げでは、野木園だけあって軸が目立っており、選別の手間が大変。その代わり茶葉に柔軟性(?)があるのか、軸離れが良く、篩での切断は不要。細かい茶葉の部分も少なく、気持ちの良い仕上げ作業でした。
狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎