八月二十四日から一週間。暑さが止むといわれる処暑を過ぎても相変わらずの暑さが続いています。確かに日中のせみ時雨に代わり、夜には虫のすだく声が聴かれるものの、まだ涼しさを呼ぶような透明感にはほど遠い様子。
店舗脇にある温度計が連日の酷暑を如実に伝えています。新茶期の霜対策用のもので南西角に設置されており、午後の日あたりは抜群に良好。午後2時〜3時頃には連日50℃に迫る勢いです。もちろん百葉箱とは違う条件なので、公式発表の数値との比較は全く無意味。でも今夏の尋常ではない暑さが確認できるというか、身に染みるというもの。
48℃!! 8月24日(処暑の日)14:39 撮影
今夏は玉露の水出しや紅茶のロックティーなど冷たいお茶に色々チャレンジしたけど、やってみました水出しほうじ茶。本来ほうじ茶は熱湯で味わう、冬の風情を感じさせる飲み物。ちょうど焙茶ティーバッグの加工ができたので、暑さに任せて即実行。ガラスポットにティーバッグを入れ、約500mlの水を注ぎ冷蔵庫へ。最初はティーバッグが水面に浮いていたのでちょっと心配だったけれど、一晩たったらいい塩梅になっていました。
熱湯抽出より格段にあっさりした風情ながら、水出しでもロースト特有の香りと澱粉質の甘みが良く再現されています。同じ水出しでも玉露の緊張感のあるキリッとした風情とは質が異なり、 “ ほっこり ”と した印象。この甘みは運動時の水分補給としてガブガブ飲むのに向くかも。 深い琥珀色が涼しさを誘う ?
今度ゴルフの飲物として持参しようかなぁ。まだまだ当分暑さが続きそうだから。
狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎