お盆の季節。我が家では盆迎えの翌朝おはぎをこしらえ、お供えします。当然おはぎの朝食です。
ところで、おはぎにふさわしい狭山茶は何か?具体的にはあんこの風味をしっかりと受け止め、甘さの余韻を残しつつ、口中をリセットしてくれる機能を持つ煎茶。
前提条件があります。我が家のおはぎは、つぶあんで甘さはやや控えめ。朝食には味噌汁と一緒にいただきます。
選択したのは「白萩」。理由は「火入れ香」の具合ただ一点。しっかりした「火入れ香」はあんこのやわらかな味とかおりには不適当だから。煎餅のように味のはっきりした食品には合うのだけれど。
その点ほんのりとした「火入れ香」の白萩は香味がくど過ぎず、あんこの風味を引き立てます。さらに口中に残った甘みを連れ去り、次の一口を促す上、味噌汁の風味とも良く合います。
おはぎ と 白萩
食事としてではなく、おはぎ単体で食べるならば「霞野」を選ぶ手段も。きれのある萎凋香はあんこの風味との相性も絶妙です。食材と茶の組み合わせには、様々なアプローチがあって楽しいものです。
狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎