7月度のコピー.png無駄なものがなく、すらりと伸び、細身でなかなかの Good Looking 。色は少々黒目ながら、新鮮な味わいで器量良し、なにより性質は抜群に素直で・・・。

女性ではなく、今年度3度目の「白萩」を再製しながら感じたことです。
雨量はたっぷりなれど気温の上昇が遅い新茶期の天候を反映し、狭山茶にしてはめずらしく形状の良い作柄。これは新芽の「じく」の成長が葉に勝ったためだと思われます。4月の寒冷な気候の影響か香りは良いし、味も薄くはない。こんな年の「白萩」は再製が楽しみというか、楽です。

原材料は5月13日宮岡功製ふくみどり、5月14日大野利昭製やぶきた、5月15日間野皓介製やぶきたと荒茶三種類。味と香りの均整の取れた、つぶぞろい達。製茶時期が早いので「出物」はほとんど無く、素直な茶だから火入れにも無理がない。それでいて「火入れ香」はきちんとあるし、荒茶の持つ味と香りは損なっていない。昨今の梅雨空とはうらはらの、さわやかな気分の再製作業でした。白萩.jpg
             白萩 仕上り

 

それにしても細いねえ。


                 

                 狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎