9月度.png夏が足早に過ぎ去りました。なんて順調な秋の訪れ・・・。先月の台風に伴う豪雨とは無縁だった武蔵野の大地。それでも雨が多かったせいか、気温の低下が顕著でした。九月になってからも、朝夕の過ごしやすさといったら、ここ数年間では特筆ものでしょう。一昨年は十月、昨年はお彼岸の頃だった曼珠沙華開花。今年はすでに巾着田を紅く染め始めました。店前の県道も渋滞が始まり、大型バスが目をひきます。有料にもかかわらず、manjushage.jpg十数万の人出で賑わう『曼珠沙華まつり』。今年は『高麗郷古民家』が国登録有形文化財に指定され、再来年には『高麗郡建郡1,300年祭』もある。大いに盛り上がって、日高市を発信してほしいものです。

 

 

昨秋、正式に販売を始めた 微醗酵茶『琥白』が世界緑茶協会主催の『世界緑茶コンテスト2014』で最高金賞を受賞しました。先月下旬 受賞の連絡を受けたのは、contest.jpg今年度の春芽で製茶した釜炒り製荒茶の再製を初めて手がけていたという、絶妙のタイミング。入札以外では品評会に縁が無い茶商という立場では、茶で表彰されるのは茶業青年団での闘茶会以来でしょうか。いつも萎凋香についてご指導をいただいている京都大学名誉教授 坂田完三先生からもお祝いを寄せていただき、天にも昇る気分です。

 

 

主催者より「審査結果について」の文書が到着。審査員のコメントにはkohaku264.jpg萎凋香・花の香り といった香気、淡白・まろやかといった味に関する指摘があります。内質に関しては 自らが目標としている通りの、ありがたい評価が並んでいます。今回の受賞で何より嬉しいのは、公的な第三者機関で評価をいただけたこと。そして製茶機械を輸入して以来、無我夢中で取り組んできた方向に間違がないと確信が持てたこと。

 

 

仕上がった今年度産の『琥白』。天日萎凋から始まる、すべての製造工程を見直した結果、茶葉の外観はさらに緑茶のイメージに近づきました。水色は淡く、琥珀色というより、黄金色に近いようです。そして味はひとしお おだやかな印象。台湾の烏龍茶達に比べると、優しすぎるように感じます。「淡白」という審査コメントがあったけれど、これを表現しているのかもしれません。kohaku263.jpg

 

 

さて、平成26年度式『琥白』はお客様から どんな評価をいただくのでしょうか。 

 

            狭山茶専門店 備前屋 清水敬一郎